
「ATP1000 パリ」(フランス・パリ/11月1日~11月7日/室内ハードコート)に第3シードとして出場するステファノス・チチパス(ギリシャ)が、トップ選手に必要な考え方を語った。ATP(男子プロテニス協会)公式ウェブサイトが報じている。
今年、「ATP1000 モンテカルロ」でマスターズ1000大会のタイトルを初めて獲得し、「全仏オープン」では世界王者ノバク・ジョコビッチ(セルビア)に敗れたものの、初のグランドスラム決勝進出を果たしたチチパス。世界ランキングをシーズン初めの6位から3位に上げ、「ATP1000 パリ」と「Nitto ATPファイナルズ」を控える彼が、超一流選手と一流選手を分けるものについて持論を展開した。
「(大会は)あと2つ残っているから、コート上で最後の力を振り絞って、より利己的な選手になり、容赦ない態度を見せたいと思っている。そうなるしかないんだ。世界最高の選手たちはすごく利己的で、すべてを自分のものにしたがるけど、僕もそういう性格なんだ」
「僕はコート上でのこととコート外での生活を混同しないようにしていて、その二つをきっちりと分けている。コートに立っている時に少しでも弱気になると、感情的になって、同時にいろいろなことを考えてしまう。それはあまり良いことではない。だから、そういったことをすべて遮断したり、受け流したりして、目の前のことだけに集中する。これはトップ選手が身につけている資質なんだ。だから彼らは高いレベルでプレーすることができて、コートの反対側で何が起きていようが気にしない」
今シーズンのチチパスは先述の「ATP1000 モンテカルロ」のほかに「ATP250 リヨン」でも優勝、「ATP1000 トロント」と「ATP1000 シンシナティ」では2週連続で準決勝に進んだ。その一方で、「ウィンブルドン」では当時世界57位のフランシス・ティアフォー(アメリカ)にストレート負けを喫して1回戦で姿を消し、先日の「ATP500 ウィーン」でも2回戦でティアフォーに敗れている。さらに「全米オープン」の3回戦で当時世界55位のカルロス・アルカラス(スペイン)に、「ATP1000 インディアンウェルズ」の準々決勝では世界36位だったニコラス・バシラシビリ(ジョージア)に負けており、格下の選手を相手に落とした試合も少なくなかった。
「ATP1000 パリ」では「全米オープン」以来にジョコビッチ、ダニール・メドベージェフ(ロシア)、チチパスというトップ3の選手がそろう。「全米オープン」の決勝でジョコビッチを下して初のグランドスラムタイトルを手にしたメドベージェフは、ツアーで最も手強い選手の一人に成長したとチチパスは語る。
「ダニールは、多くの選手ができないようなゲームを本当に完璧にモノにしているよ。彼を“タコ”と呼ぶのには理由があるんだ。あんなにボールを拾える選手はそういないよ。今年の彼は素晴らしい。“全米オープン”での活躍はみんなも知っている通りだ。彼はツアーで最も難しい対戦相手の一人で、僕も学ぶことがあると思っているよ」
今シーズン最後のマスターズ1000大会でトロフィーを掲げるのは誰になるだろうか。
(テニスデイリー編集部)
※写真は「ATP1000 モンテカルロ」でのチチパス
(Photo by Alexander Hassenstein/Getty Images)
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