
第1回「スポーツ界の女性賞」が、このほどスペインのバルセロナにあるダム社(スペインのビール会社)の旧工場で行われた。10人の受賞者の中には、ラファエル・ナダル(スペイン)の妻マリア・フランシスカ・ペレロさんと、母アナ・マリア・パレラさんも含まれていた。二人は、ラファ・ナダル財団への貢献を称えられて受賞に至った。スポーツウェブメディアSportskeedaが報じている。
このイベントは、スペインに拠点を置くマスメディア企業のプレンサ・イベリカ社が主催したものだ。同社は「Woman(女性)」という雑誌や「Sport(スポーツ)」というスポーツ新聞など、色々な地域メディアを発行している。このイベントの目的は、女性アスリートやスポーツに関わる女性に注目を集め、彼女らの貢献を表彰することであった。
プレンサ・イベリカ社のCEOであるアイトール・モール氏はこう述べた。「我々は女性のスポーツを支援して、注目されるようにすることは非常に重要だと信じています。なぜなら、我々は平等の守護者だからです」
その他の受賞者には、がんとの闘いを乗り越え、今年5月にコートに復帰したカルラ・スアレス ナバロ(スペイン)や、2020-21年度のUEFA女子チャンピオンズリーグ優勝を果たしたFCバルセロナ・フェミニの選手たちが含まれる。
ラファ・ナダル財団は、ナダルと母のアナ・マリアさんによって2008年に設立された。財団は当初、スポーツと教育において、社会経済的背景にかかわらずに平等な機会を創出するという理念の下で創設された。しかし最近は、救援活動に積極的に関わっている。1月には、新型コロナウイルス感染症大流行の影響を最小限にとどめるため、マドリードに本社を置く多国籍エネルギー企業エンデサ社と連携して、マドリードにセンターを開設した。影響を受けた家族における子どもの貧困、増加する失業、そして悪化する精神衛生に対処することが特に強調されている。
財団のディレクターでもあるナダルの妻マリア・フランシスカさんは、感染症の大流行によって深刻な影響を受けた人々に支援の手を差し伸べることは重要だと語っている。
「感染症の大流行によってもたらされた状況は、多くの子どもたちから、自由で幸福に成長し、同世代の子どもたちと遊び、学び、交流する権利を奪っています。この現実に立ち向かう上でのエンデサ社の関与と、社会的活動や保健活動を推進するための同社の取り組みに感謝しています。こうしたことは今日、かつてないほどに重要性を増しています。」マリア・フランシスカさんは1月の設立イベントでこう発言していた。
マリア・フランシスカさんは、財団が行う救援活動や、ナダルがこうした事業に参加することに常に感謝している。
「財団はラファの一部です。だから、協力の機会が舞い込んだ時には、彼は参加することをためらいません。」地域紙に掲載されたインタビューの中で、マリア・フランシスカさんはこう語っている。
他の組織との連携のもと、ラファ・ナダル財団は多くの人の生活に変化をもたらすことに成功している。
(テニスデイリー編集部)
※写真は「全仏オープン」での優勝を喜ぶナダルと妻のマリアさん
(Photo by Tim Clayton/Corbis via Getty Images)
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